教育・研究活動

大学院特別教育プログラム

大学院特別教育プログラムへようこそ

The Special Program promotes the development of education to foster active human resources in the world, by fusing the four academic disciplines of the University that evolve high research abilities.

構成プログラムの紹介

全学(4学域)の研究力を結集した諸学融合による、新たな知の想像と世界に通用する人材を育成する教育への展開を進めます。

取組内容の概要

山梨大学が強みとする最先端の研究分野及び地方創生への貢献が期待できる分野に関心を示す修士課程の学生を選抜し早い段階で特別教育プログラムによる教育および研究指導を行います。

学生は「基盤プログラム」として、本籍の専攻コースの科目を履修して修了要件を満たす(学生の学問基盤・背景、取得する学位となる)とともに、「特別教育プログラム」により専門性の深化・拡大・融合を図るためのプラスアルファの教育(博士進学を見据えたエリート教育)を受けます。

外部第一線級研究者による特別講義、国内外の研究機関との交流、関連企業でのインターンシップなど、少人数精鋭教育で手厚いサポートを受けられることを特色としています。

生命工学ナノバイオテクノロジーナノバイオテクノロジー探求を通して、未来の社会に貢献する研究者・技術者を育成する
山岳科学
山岳地域を取り巻く環境問題の解決や山岳生態系の持続的管理などに対応できる人材を育成します。
 
 

特別教育プログラムの目的・概要

目的

全学(4学域)の研究力を結集した諸学融合による、新たな知の創造と世界に通用する人材を育成する教育への展開をマネジメントする

平成28年度教育研究活動(プロジェクト等)概算要求が文部科学省から認められた

承認事業名

発展性のある諸学融合の大学院「特別教育プログラム」によるグローバル社会で活躍できる人材の育成

事業概要

山梨大学の強み・特色である最先端融合研究推進の過程を通じて、またその成果を大学院教育に反映させるため、特色ある「特別教育プログラム」を展開する。

新たなマネジメントシステムを構築して成果を評価し、改善点や存廃等について継続的に検討して反映させることで、急速に変化する社会ニーズに柔軟かつ迅速に対応した人材育成を行う。

取組内容の概要

山梨大学が強みとする最先端の研究分野及び地方創生への貢献が期待できる分野に関心を示す修士課程の学生を選抜し早い段階で特別教育プログラムによる教育および研究指導を行う。

学生は「基盤プログラム」として、本籍の専攻コースの科目を履修して修了要件を満たす(学生の学問基盤・背景、取得する学位となる)とともに、「特別教育プログラム」により専門性の深化・拡大・融合を図るためのプラスアルファの教育(博士進学を見据えたエリート教育)を受ける。

外部第一線級研究者による特別講義、国内外研究機関との交流、関連企業でのインターンシップなど、少人数精鋭教育で手厚いサポートを受けられることを特色とする。

平成28年度から次の3プログラムを開設する。

  • 発生工学技術開発・実践特別教育プログラム
  • 流域環境科学特別教育プログラム
  • 先端脳科学特別教育プログラム

平成30年度に次のプログラムを開設。

  • 協応行動科学特別教育プログラム

組織

組織図

取組・成果・活動

平成28年度には開設中の3プログラムにおいて、これまでの教育研究実績に基づいて、特徴ある教育研究活動が実施されました。それぞれに掲げられた教育目標に沿って準備された教育形態のもとで、先進的な研究に関わりながら新たな教育実践が模索されました。

学生からは、学外施設や学会等への参加を機会に研究意欲の向上が実感されたこと、留学生との共学、英語での発表・討議などグローバルな環境のもとで社会のリーダーへの自覚が芽生えたこと、自分の専門に関係する広範な分野での知識や技術が計画的実践的に培われたことなどが寄せられています。本特別教育プログラム事業の初年度として、目標に向けての基本的な枠組みが試行されました。

一方で、融合研究とその成果の教育内容への円滑な展開、先駆的な試みの段階からより効果的な教育手法の創出などについては改善すべき点もあり、今後も検討されることになっています。

教育上の戦略的な取り組みによる顕著な効果事例

発生工学では第一線で活躍する研究者による講演を多数開催して、学生に最先端研究の動向に触れさせる一方、発生工学技術検定を実施するなど、高度な専門技術習熟度の評価のための新たな手法を導入しました。

流域環境科学では例年、協定機関を中心に海外研修派遣を行っており、28年度は計6(名・回)がラトガース大、ハノイ科学大などで数週間の研修を行いました。参加学生には水問題における国際的視点の重要性と現地課題の多様性を実感させました。

脳科学では28年度に3回の先端脳科学セミナーを開催し、学生が最新研究の意義や背景を再認識する機会となりました。また、多数の研究室により提供される実践演習で多様な実験手技や技術に触れ、今後の研究に有益であることが確認されました。

平成29年度の主な活動

「発生工学技術開発・実践」「流域環境科学」「先端脳科学」の各プログラムそれぞれにおいて実施されている先進的、創造的な教育メニューの詳細な実地見学と意見・情報交換を行いました。

平成29年11月29日に「融合研究に培われる先進的大学院教育の実践」をテーマとした第一回シンポジュウムを開催した。このシンポジュウムでは最先端の研究成果が紹介されると共に、専門技術習熟度獲得のための実践教育、海外研修の成果、脳科学を支える多彩な実験手技・基礎力習得体制などの成果が紹介されました。

平成30年度の主な活動

新たな4つ目の特別教育プロジェクトとして、分離横断的融合研究プロジェクトをベースとした「協応行動科学特別教育プログラム」も始動しました。

4つの特別教育プロジェクト参加教員による横断的サイドビジットにより、それぞれの教育メニューの詳細な実地見学と意見・情報交換を行いました。

平成30年11月15日に「融合研究に培われる先進的大学院教育の実践」をテーマとした第2回学内シンポジウムを開催し、各プログラムが取り組んでいる教育の実践例や教育改善方法を紹介しました。またシンポジウムと同日には、本特別プログラム事業について学外有識者による外部評価も行われました。

令和元年度の主な活動

発生工学技術開発・実践、流域環境科学、先端脳科学、協応行動科学の各プログラムでは、学振特別研究員採用、国費留学生優先配置特別枠の採用、学内「学際的脳―免疫研究センター」との連携などに見られるように、各プログラムの目標に向けた意欲的な人材育成を進め、着実な成果を上げています。各プログラムでは、独自の先進的な教育手法が試行されると共に、積極的な教育メニューの改善も図られてきました。これらの実績をもとに、一般専攻・コースへの展開を念頭に、大学院教育を系統的に実施し、スパイラル的改善・強化をめざす「教育(プログラム)評価マネジメントシステム」を構築しました。

有効と考えられる大学院教育の具体的な事例を紹介する「研究教育セミナー」(計3回実施)を総集する形で、学内全構成員を対象とする新たな試みとして「大学院FD研修会」及び大学院生を対象とする「プレFD」を開催し、学内の研究力向上と教育改善に貢献しています。加えて、「国際宇宙ステーション計画とその実際-人類最大の理学・工学融合プロジェクト」と題して、融合研究教育特別講演会(R2.2.6)を開催するなどして、学内への日常的な融合研究意識の高揚にも取り組みました。

令和2年度の主な活動

教育(プログラム)評価マネジメントシステムにより、PDCAサイクルに基づいて諸活動を実施し、オンライン手法の効果的導入を模索しながら研究教育を進めました。各プログラムにおいて、研究室交流企画、研究サロン、YiBICセミナーの開催、プログラム間ラボローテーションといった意欲的な活動が展開され、各プログラムの目標に向けた人材育成が継続されました。同時に、学内の大学院生・学部生にも融合研究の発想を促す場として「研究教育ワークショップ」、「公開セミナー」等を開催するなどして、学内の教育改善・強化に貢献しています。

令和2年度には、平成30年度の中間期事業評価に続く2回目の外部評価が行われ、「本事業は順調に進められ、当初の計画に沿う多大な成果が得られている。」との評価を受けました。外部評価と同日に開催した第4回シンポジウムは、昨年度に続いて、「山梨大学大学院FD研修会」、「プレFD」として位置づけのもとに実施されました。さらに、令和2年度から、顕著な成績をあげた意欲的な学生を表彰する取組みとして、「学生表彰」を新たに開始し、令和2年度は各プログラム2名ずつ計8名の学生を表彰しました。(学生表彰ページはこちら)

令和3年度の主な活動計画

本事業の最終年度となる令和3年度は、引き続き独創的な教育方法を展開するとともに、これまで実施してきたプログラム事業での教育実践と成果を総括します。また令和元年度に構築した「教育(プログラム)評価マネジメントシステム」の基本的構成を学内専攻・コースに応用するための課題を検討するとともに、大学院教育マネジメント室による全学的な大学院教育の改善強化に向けた活動を支援する予定です。